女性起業家向け「私でもできる!意外と身近な海外ビジネス」ミニセミナーを行いました

3月13日(火)、坂田がコーディネーターを務めております中小企業庁宮崎県よろず支援拠点主催の「宮崎よろず女子会」にて、ミニセミナーを行いました。

タイトルは「私でもできる!意外と身近な海外ビジネス」。

聴講される方々が女性創業者の集まりで、日常的に貿易に関わっている方々とは少し異なる層でしたので、「貿易」と聞くと遠い世界のように感じて身構えてしまうかもしれませんが、意外とハードル低く、小さく身近なところから始める方法もありますよ、という内容構成にしました。

今の時代、昔のようにBtoBで大きな物量を動かすビジネスだけが貿易ではありません。

人と人は昔と比べてもっとずっと国境が曖昧で、もっと気軽に、時には無意識に「貿易」を行っています。

お気に入りの海外の化粧品を海外のAmazonから買っているとか、海外旅行のついでに可愛い雑貨を買ってきて自分のお店のレジの横にちょこっと置いて売ってみたとか。

海外旅行で買ってきたお土産やお友達にもらったお土産があれば、試しにメーカー名や商品名をインターネットで検索してみてください。意外と簡単にオンラインショップにヒットするでしょう。また、海外のオンラインショップは国外発送に対応してくれているところが多いです。

「旅先で買ったアレ、もう一度買いたいな」という欲求が、いまや地球のどこにいても叶えられる時代になりつつあるのです。

これから2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてどんどんインバウンド(海外からの観光客)が増えることが予想されます。

その時迎え入れる私達の方も、旅アトの需要=海外対応のオンラインショップを作り、海外から来られたお客様の「日本で買ったアレ、もう一度買いたいな」に対応することで、海外への販路を開拓することができるのです。

貿易を身近なものだと考えてアンテナを張っている人は「こんなのがもしかしたら売れるかな?」と思いつきやすく、それがビジネスにつながるかもしれません。

セミナーではその他、円高・円安と輸出入の関係や、国によって色に対するイメージが異なること、輸出を考える場合はプロダクトアウトではなく現地の意見を取り入れたマーケットインが鉄則です、といったお話をさせていただきました。

(セミナー資料抜粋)

*自社の商品がどこに売れるかの考え方のヒント*

①商品の特徴(良いも悪いも)をとことん分析

②価値の再発見

③その「価値」を必要としている国・地域・顧客はどこ(誰)か?

④その顧客に刺さるような売り込み

→良いものだから売れるのではなく、それを欲しているところに持っていくから売れる。

後は、何かやりたいと思った時に声に出して色んな人に言ってみること!

現地のディストリビューターと知り合いたい、こういった人と出会いたい、海外ビジネスでは特にそういったケースが多いですが、「伝手が無いから…」と諦めてしまう人がいます。

人は、6人たどれば地球上のどんな人にも出会うことができる、という仮説があります。

これは、人は大体44人の知り合いがおり、その44人もそれぞれ44人ずつ知り合いがいる。それを6ステップ繰り返せば44×44×44×44×44×44=7,256,313,856人となり、地球の人口を上回るので、上記のとおり地球上のどんな人にも繋がることができる、という「六次の隔たりの法則」という考え方に基づいています。

ただの理論値なのですが、私は経験上あながち突飛な考えではないと思っています。

ただ、思っていても口に出さなければ44人の知り合いには伝わりません。

「フィンランドにうちの商品を売りたい、フィンランドにいるディストリビューターと知り合いたい、意見を言ってくれるフィンランド人を紹介してほしい」と色んな人に伝えることで、思った人に知り合える可能性はグンと上がります。

自分の中のハードルを低くして、簡単なところから第一歩を始めてみましょう。