【中級者向けコラム】関税ってなあに?②

前回は、外国からの安い輸入品によって国内の産業が打撃を受けるのを阻止するため、安い外国産品には輸入時に国が関税を徴収し、輸入品の国内流通価格を上げて国内産業を守ろうとしているというお話をしました。

関税率はモノによって違います。その国ごとに守るべき産業が異なるからです。

その国の中で強い産業は関税率が低く、弱く守るべき産業では高くなります。日本の場合だと、工業製品は関税率が比較的低く、農業生産品は高くなっています。

同様に、同じモノでも輸入する国によって違います。

例えば車の関税を見てみましょう。排気量1500ccの乗用車の関税率は、

・日本: 0%

・アメリカ: 2.5%

・中国: 25%

・インド: 125%(!)

となります。

100万円の車を日本に輸入すると、関税が0%なので国内流通価格も100万円。

同じ車をインドで輸入すると、輸入する時に国に125万円の関税を納めないと輸入できませんので、インドでの国内流通価格は225万円になります。(わかりやすいように利益やその他の費用・税金は無視しています)

あまりに関税が高いと現地での流通価格が高額になり、売れなくなってしまう可能性もありますので、輸出前にあらかじめ現地の関税がいくらかかるかも検討しておきたいですね。

そんな時に便利な、国ごとにどの品目にいくらの関税がかかるか調べられるウェブサイトがあります。

FedEx World Tariff

こちらは、FedEx社が公開している、世界中のあらゆる品目の関税率を調べられるサイトです。

通常はFedEx社と有料契約を結ばないと利用できないのですが、日本の場合はJETROが有料契約を結び、JETROのホームページ経由でユーザー登録を行った人は利用できるようになっています。

というわけで、まずは下記の案内に従いジェトロのホームページ経由でユーザー登録を行いましょう。

https://www.jetro.go.jp/theme/export/tariff/registration.html

ユーザー登録が完了すると、「HSコード検索」というオプションから関税率を調べることができるようになります。

品目ごとのHSコードは財務省貿易統計の輸出統計品目表で調べることができます。

上記の車の例でいくと、「鉄道用、軌道用以外の車両」は第87類ですから、第87類の右側にある「品目表」をクリックします。

するとさらに細かく分類された表が出てきますので、調べたい品目が一体どれに当てはまるかを考えながら見ていきます。

車の場合だと乗れる人数、用途(農業用等)、また先ほどのように排気量で分類されていたり、衣服だと素材や編み方で細かく分けられたりします。

HSコードは、日本の場合4桁+2桁+3桁の計9桁で細かく分類されていきます。

国によって4桁+2桁+4桁だったりしますが、このうち最初の4桁+2桁までは万国共通ですので、ここで調べたHSコードの内初めから6桁をWorld Tariffのサイトの「HSコード検索」ページで入力し、国名をプルダウンで選べば、その国の関税率が表示されます。

上記のサイトを参考に、色々な品目の各国の関税率を調べてみましょう。

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